『日本カトリック神学会誌』 第34号 (2023年8月) 
No.34 学術大会総合テーマ: 典礼と交わり

編集大学:上智大学
編集長 :角田 佑一
・基調講演
白浜 満 日本語ミサの式文の改訂について
・ 論 文
藤原 淳賀 ロシア正教会はなぜ大統領を批判できないのか?
武内 裕輝 イヴ・コンガールの「一致(l’unité)」理解
 ─初期の著作における展望─
小西 広志 シノドス性 教会改革の視点から
木内 翔 1870年代前半のイギリスにおける第一ヴァチカン公会議の受容過程の検討
 ─ジョン・ヘンリ・ニューマンとジャーナリズム─
越智 直樹 「教えを受ける前の期間(praecatechumenatus)」における
 非明示的入信段階について
 ─成人のキリスト教入信儀式書ラテン語規範版をもとに─
・ 学術大会報告
・ 編集後記 角田 佑一
    『日本カトリック神学会誌』 第33号 (2022年8月) 
No.33 学術大会総合テーマ: 教会共同体 ―コロナ禍を越えて

編集大学:上智大学
編集長 :角田 佑一
・ シンポジウム発題 これからの教会共同体 ─女性の視点から─
・ 発 題
小島 さやか 現代社会に生きるカトリック信徒のあり方とは
─ 潜伏キリシタンと現代社会に生きる信徒の証言からの考察 ─
小林 由加 信仰教育の明日を共に考える
千葉 くらら 映像教育と心の豊かさ ─ 青少年教育の可能性 ─
・ 論 文
桑原 直己 トマス・アクィナスの悔悛論と現代カトリック秘跡神学
西村 一輝 最初期 W・パネンベルクにおける「啓示」概念の位置づけ
─ スコラ学とルターにおける予定説との関連で ─
武内 裕輝 マリー=ドミニク・シュニュの解釈学的神学
─ 第二バチカン公会議とその後の神学への影響 ─
松村 康平 愛の行いの成立
― イグナチオ・デ・ロヨラ『霊操』「愛に到るための観想」
  についての一考察 ─
山口 隆介 グルテンフリーのホスチアをどう考えるか
─ トマス・アクィナスの議論に基づいて ─
・ 編集後記 角田 佑一
    『日本カトリック神学会誌』 第32号 (2021年8月) 
No.32 学術大会総合テーマ: 信仰と司牧

編集大学:上智大学
編集長 :角田 佑一
・ シンポジウム発題 信仰を生きた人々、信仰のあかし、信仰を伝え育むこと
・ 趣旨説明
阿部 仲麻呂 地域に根差した教区司祭と共に司牧の意義と可能性を考える
・ 発 題
浅井 太郎 濃尾崩れ ――見捨てられてきた信仰共同体
牧山 強美 信仰と司牧
松浦 信行 物語ることから見える世界
・ 討 論
・ 総 評
阿部 仲麻呂 信仰を生きる人々・信仰のあかし・信仰の伝達(教育)の考察から
「たましいの世話」への深まりに向けて
・ 論 文
熊谷 友里 「キリストの花嫁」が歩む道としての典礼暦年
――プロスペル・ゲランジェ『典礼暦年』の一解釈
阿部 仲麻呂 信仰を奮い立たせる司牧的配慮としての「説教」の意義について
――古代教会から続く三位一体の神の働きの出来事の伝承をあかしすること
佐々木 亘 キリストの正義 ――『神はなぜ人間となられたのか』における正義論
菊地 了 マックス・シェーラーのアシジの聖フランシスコ観
――「隣人愛の秘跡」についての哲学的考察
・ 編集後記 角田 佑一
    『日本カトリック神学会誌』 第31号 (2020年8月) 
No.31 学術大会総合テーマ: 日本宣教再考

編集大学:南山大学
編集長 :三好 千春
・ 講演  
川村 信三 ザビエル型宣教時代の終焉  ――キリスト教宣教の新たな局面
・ 論文
桑原 直己 宣教戦略としての適応主義  ――キリシタン時代の日本を中心に
木鎌 耕一郎 宣教師から御雇教師へ  ――ジャン・バティスト・アルテュール・アリヴェ
石原 良明 民数記の構成論  ――年代的指標による「荒れ野の旅」試論
佐々木 亘 神と正義  ――アンセルムスとアクィナス
野邊 晴陽 トマス・アクィナスにおける二つの理性について
・ 学術大会報告
・ 編集後記 三好 千春
    『日本カトリック神学会誌』 第30号 (2019年8月) 
No.30 学術大会総合テーマ: カトリック大学と神学教育

編集大学:南山大学
編集長 :三好 千春
・ 論文  
川中 仁 「ミッション」としての神学
 ――使徒憲章 『真理の喜び(Veritatis Gaudium)』 がカトリック神学に
   問いかけるもの――
野邊 晴陽 愛による法の基礎づけ
 ――トマス・アクィナス 『十戒講話(Collationes de decem praeceptis)』 による――
佐々木 亘 アンセルムスとアクイナスにおける正義論
 ――他社の可能性をめぐって――
三好 千春 日本かトリック教会の第一次世界大戦観
 ――その原因と意義を中心に――
熊谷 友里 聖なる典礼言語についてのプロスペル・ゲランジェの所見
 ――『典礼学綱要』第Ⅲ卷(1851)を中心に――
時岡 拓磨 出生前診断における倫理的問題についての研究
 ――カトリック教会の生命理解に基づいて――
・ 学術大会報告
・ 編集後記 三好 千春
『日本カトリック神学会誌』 第29号 (2018年8月) 
No.29 学術大会総合テーマ: 環境と平和

編集大学:南山大学
編集長 :三好 千春
・ 基調講演
瀬本 正之 『ラウダート・シ』の意義
   ――環境時代(Ecozoic Era)の社会回勅
・ 論文
野邊 晴陽 「よい」とはどういうことか
   ――トマス・アクィナスの超範疇概念論に基づいて
阿部 仲麻呂 ジャック・デュプイ著『キリスト教と諸宗教』における新たな視点
   ――多元的な包括主義=包括的な多元主義について
有村 浩一 新しくなった 『いのちへのまなざし』
   ――信者各自に対しどれほど対話的か、誘発的か
・ 研究ノート
坂本 久美子 マリアの汚れなき御心崇敬の意義
   ――恩恵による救いの実現
・ 学術大会報告
・ 編集後記 三好 千春
『日本カトリック神学会誌』 第28号 (2017年8月) 
No.28 学術大会総合テーマ: 信仰の遺産

編集大学:上智大学
編集長 :瀬本 正之
・ 基調講演
福島 綾子 信仰としての教会堂営繕 九州、香港のカトリック教会の事例から
・ 論文
石原 良明 民数記の戦争記述の一試論
  ――民数記二一章一~三節の物語分析
ヤコブ・
ライチャーニ
神と人間との協力の可能性について
  ――ローマ書八章一六節のsymmartyreōとロマーノ・グァルディーニの
    mitwirkenを手掛かりに
熊谷 友里 ニコラ・バレ
  ――活動的霊性の構造
金子 麻里 イヴリン・アンダーヒルとカトリシズム
  ――フリードリッヒ・フォン・ヒューゲルの霊的指導を中心に
阿部 仲麻呂 岩下壮一における信仰の遺産(Depositum fidei)の見直し
  ――一九世紀末から二〇世紀中葉に至る当時のプロテスタント神学および
     相対主義的近代意識の限界に抗して
井川 昭弘 現代家族とカトリック教会
  ――使徒的勧告『愛の喜び』に触れながら
小西 広志 回勅『ラウダート・シ』に見られるテイヤール・ド・シャルダンの影響
・ 学術大会報告
・ 編集後記 瀬本 正之
『日本カトリック神学会誌』 第27号 (2016年8月) 
No.27 学術大会総合テーマ: キリスト者の霊性

編集大学:上智大学
編集長 :瀬本 正之
・ シンポジウム発題 〈日本における司祭の養成とその霊性について〉
髙見 三明 日本における明治期以降の教区司祭養成の経緯
白浜 満 「日本カトリック神学院」の二つのキャンパス制の見直しについて
小西 広志 司祭の霊性 近現代の教皇の発言にそって
・ 論文
片山 はるひ 「神の愛の博士」リジューの聖テレーズ
   ――現代のための「神のいつくしみ」の霊性
原 敬子 ジャン・ジェルソンにおける神秘神学 《De mystica theologia》 と観想 《contemplatio》
クチツキ・
ヤヌッシュ
使徒言行録におけるルカの聖霊論
阿部 仲麻呂 聖霊に対する態度としての「敬虔」についての一考察
飯島 克彦 『柱頭行者聖小シメオン伝』に描かれる災害と疫病について
桑原 直己 霊操と隠修士
木鎌 耕一郎 Nostra aetake 公布五〇年を経たカトリックとユダヤ教の対話
  ――一九九八年教皇庁文書『私たちは忘れない』の反響を中心に
松田 央 キリストによる新しい生
  ――マインドフルネスによる救済論
谷口 茂 神の知に観られる個
  ――救いの対象
・ 学術大会報告
・ 編集後記 瀬本 正之
『日本カトリック神学会誌』 第26号 (2015年8月) 
No.26 学術大会総合テーマ: 信仰と愛の実践

編集大学:上智大学
編集長 :瀬本 正之
・ シンポジウム発題 〈東北・北海道におけるキリスト教の愛の実践を回顧する〉
阿部 包 パウロにおける信仰と愛の実践
木鎌 耕一郎 青森県キリスト教史に見る信仰と愛の実践
下田 尊久 北海道キリスト教史における信仰と愛の実践
  ――ジョン・バチェラーの深まりに向けて
・ 論文
阿部 仲麻呂 『使徒信条』における人間の救いについて
  ――信仰と愛の実践の深まりに向けて
阿部 善彦 「魂における神の誕生」のダイナミズム
  ――エックハルトの「ドイツ語説教一」 における wider îngebern を
    手がかりに
西脇 純 カロリング期における聖歌歌唱の霊性について
 ――悔恨 compunctio をめぐって
伊能 哲大 一二三九年五月十五日のクーデター
  ――小さき兄弟会の奪権闘争における教皇の役割
岡田 紅理子 原住民族神学の実践から「インカルチュレーション」を考える
  ――台湾原住民族アミの共同体の幹部、義務使徒による運営を事例として
・ 学術大会報告
・ 編集後記 瀬本 正之
『日本カトリック神学会誌』 第25号 (2014年8月) 
No.25 学術大会総合テーマ: 信仰と理性―近世以降の神学の流れの中で

編集大学:上智大学
編集長 :瀬本 正之
・ 論文
阿部 仲麻呂 回勅『信仰と理性』から回勅『信仰の光』へ
  ――古代教父から中世の神学者を経て第二バチカン公会議に至る
    「信仰-理性」観の一つの眺望
桑原 直己 トマス・アクィナスにおける信仰
山口 隆介 「アリストテリコ・トマス哲学」と科学
  ―― Iosephus Gredt ‘ElementaPhilosophiae Aristotelico-Thomisticae’
    における philosophia naturalis
島村 絵里子 Philosophiae Aristotelico-Thomisticae’における philosophia naturalis
キリストの神的意識と人間的意識  ――B・ロナガンの意識理解に基づいて
桑野 萌 神の民の共通祭司職  ――信徒の奉仕職実現のための課題
三好 千春 「巡回宣教師」テストヴィド神父の宣教活動
阿部 善彦 偽エックハルト文書と女性たちの霊性
  ――中世から近世のキリスト教思想史におけるエックハルト受容の解明に
    向けて
田内 千里 ティコニウス『規則の書』における聖書読解理論
伊能 哲大 「私は戒め、勧める」  ――フランチェスコの想い
松村 良祐 神の甘美さを味わう  ――ボナヴェントゥラにおける体験知としての神学
・ 学術大会報告
・ 編集後記 瀬本 正之
『日本カトリック神学会誌』 第24号 (2013年8月) 
No.24 学術大会総合テーマ: 自然・キリスト教・科学

編集大学:上智大学
編集長 :瀬本 正之
・ シンポジウム発題 <科学技術とキリスト教>
小柳 義夫 科学技術とキリスト教の対話
金 承哲 科学と神学の統合という問題について
原田 雅樹 聖書における自然観と高木仁三郎(一九三八-二〇〇〇)の思想
・ 論文
阿部 仲麻呂 回勅『希望による救い』における信仰の優位性と科学技術の可能性に関する
一考察  ――教皇ベネディクト一六世の意向と科学者アントニーノ・ジキッキの思想の対比的紹介
阿部 善彦 説明と了解  ――科学と神学
伊能 哲大 Pseudo-Eckhartian texts(偽エックハルト文書)の研究意義
  アッシジのフランシスコのいわゆる『全兄弟会への手紙』をめぐって
松田 央 復活顕現の経験可能性に関する試論
  ――禅宗の自己理解における方法論の応用
島村 絵里子 キリスト論における教義の位置づけ
  ――R・ヘイトとB・ロナガンの基礎神学的観点の比較
・ 学術大会報告
・ 編集後記 瀬本 正之
『日本カトリック神学会誌』 第23号 (2012年8月) 
No.23 学術大会総合テーマ: 第二バチカン公会議と現代―50年の道程

編集大学:南山大学
編集長 :柊 曉生
・ 論文
阿部 仲麻呂 『教会憲章』における聖霊理解  ――第二バチカン公会議の現代的意義を探る
桑原 直己 キリスト論における「上からのパラダイム」と「下からのパラダイム」
  ――トマス・アクィナスと現代
伊能 哲大 アッシジのキアラの忘却  ――教皇庁と小さき兄弟会の意図
阿部 善彦 ドイツ神秘思想と近世キリスト教  ――「エックハルト像」の変遷をたどって
田内 千里 知恵への道  ――アウグスティヌス『キリスト教の教え』における「しるし signum」の意義
井川 昭弘 自然法倫理学における徳論  ――ヨハネス・メスナーの場合
金子 江美 明治中期におけるリギョール神父の婚姻論
・ 学術大会報告
・ 編集後記 柊 曉生
『日本カトリック神学会誌』 第22号 (2011年8月) 
No.22 学術大会総合テーマ: カトリック教会の教えと社会

編集大学:南山大学
編集長 :柊 曉生
・ シンポジウム発題 〈カトリック教会のカテキズム〉
岩本 潤一 『カトリック教会のカテキズム』 と 『カトリック教会のカテキズム要約』
川村 信三 カテキズムの適用と効用
   ――「トリエント公会議カテキズム」の日本適用事情の成否から学ぶ
原 敬子 現代カテケージスの課題と展望
   ――コンペンディウムからの挑戦を受けて
・ 論文
阿部 仲麻呂 カテキズムの構造と効用に関する一考察
   ――カテキズムの源流としての四世紀のアレクサンドレイア学派における
     「救いの実感に満ちた講話」および「祈りの深まりを促す教育」に
      焦点を当てて
浅井 太郎 アウグスティヌスの罪理解の基本線
竹田 文彦 「ネストリオス派」?  ――東シリア教会のキリスト論再考
中村 秀樹 サン・ヴィクトールのリカルドゥス『三位一体論 De Trinitate』における
 理性の証示 rationis attestatio
伊能 哲大 アッシジのフランチェスコの『会則』と小さき兄弟会の『会則』をめぐって
   ――その連続と断絶
阿部 善彦 エックハルトの『教導講話』  ――成立背景となる修道霊性の伝統について
石原 良明 詩編の書における詩編五一編  ――詩編五〇編との関係を中心に
・ 学術大会報告
・ 編集後記 柊 曉生
『日本カトリック神学会誌』 第21号 (2010年8月) 
No.21 学術大会総合テーマ: 日本における神学の可能性をさぐる

編集大学:南山大学
編集長 :柊 曉生
・ パネル・ディスカッション テーマ 「日本の思想からキリスト教信仰へ」
黒住 眞 日本の近代化・大学における諸思想とキリスト教
阿部 仲麻呂 京都学派の宗教哲学を受肉論の立場から検証し直す
宮本 久雄 仏教的空観と西欧的ペルソナ論を受胎する地平
・ 研究論文
海老原 晴香 神からの呼びかけと人間の対応
  ――ギリシア教父ニュッサのグレゴリオス『雅歌講話』テクストから
田内 千里 アウグスティヌス『キリスト教の教え』 第一巻における res について
佐々木 徹 聖アンセルムスにおける 《聖体の秘蹟》
佐々木 亘 ペルソナと自然法  ――トマス・アクィナスにおけるペルソナの多元性をめぐって
谷口 茂 恩寵として自然を受取りうる根拠
阿部 善彦 ドミニコ会教育体制とエックハルト
袴田 玲 ヘーシュカスム論争考察  ――「絶えず祈りなさい(一テサ5:17)」 の解釈をめぐって
・ 学術大会報告
・ 編集後記 柊 曉生
『日本カトリック神学会誌』 第20号 (2009年8月) 
No.20 学術大会総合テーマ: 新しい福音宣教の担い手

編集大学:南山大学
編集長 :西脇 純
・ 研究論文
桑原 直己 修道霊性史におけるイエズス会の特徴と『霊操』
松田 央 復活のキリスト論  ――イエスの復活に関するキリスト論的解釈
阿部 善彦 神にひらかれた人間の内的圏域に関するエックハルトの思想について
・ 論文
村井 源 マルコ福音書の多層集中構造
岡 立子 ナザレのマリアにおける「美」
  ――ヨハネ・パウロ二世の 『マリアのカテキズム』
 (一九九五年九月~一九九七年十一月)の中で
・ 学術大会報告
・ 編集後記 西脇 純
『日本カトリック神学会誌』 第19号 (2008年8月) 
No.19 学術大会総合テーマ: 日本における神学養成

編集大学:南山大学
編集長 :西脇 純
・ 報告
テーマ 「神学教育機関の刷新」
牧山 強美、 増田 祐志、 鳥巣 義文 (司会:岩島 忠彦)
・ 研究論文
阿部 仲麻呂 日本における神学教育の深まりに向けた一つの提言
谷口 茂 宗教教育の位置と目的
大月 栄子 偽ディオニュシオス・アレオパギテースにおける教会のヒエラルキア
佐々木 徹 カンタベリーの聖アンセルムスの『御ことばの受肉についての書簡』をめぐって
手塚 奈々子 パドヴァの聖アントニオにおける実存論的神学
阿部 善彦 マイスター・エックハルトにおける語ることと聴くことについて
原 敬子 「C・ジェフレにおける解釈学的神学と証言」
井川 昭弘 「ケアの倫理」と現代リベラリズム  ――自然法倫理学の立場から
・ 学術大会報告
・ 編集後記 西脇 純
『日本カトリック神学会誌』 第18号 (2007年8月) 
No.18 学術大会総合テーマ: 現代における神学の意義と役割

編集大学:南山大学
編集長 :西脇 純
・ パネル・ディスカッション  テーマ「神学は現代社会に対してどのような貢献ができるのか
小林 稔 神学は現代社会に対してどのような貢献ができるのか ――聖書学の立場から
岩島 忠彦 神学は現代社会に対してどのような貢献ができるのか ――組織神学の立場から
有村 浩一 神学は現代社会に対してどのような貢献ができるのか ――実践神学の立場から
・ 研究論文
阿部 仲麻呂 現代神学の動向と可能性に関する一考察
  ――「解釈学的神学」と「脳科学・神経学」との邂逅から垣間見えてくる
     ひとつの視座
御子神 隆也 神のかたどりとしての人間の自由
  ――生命科学は人間中心主義を否定するか
綾部 玲子 〈文化創造〉としての神学思想―ティヤール・ド・シャルダンの場合
  ――二十世紀前半期の時代思潮の中で
松田 央 キリストの形 ――ボンヘッファーとティリッヒのキリスト論
濱田 壮久 神学的人間論の基礎理論的な一考察
  ――現代における神学の定義づけの出発点としてネメシェギ神学が提示する
    「キリスト教的ヒューマニズム」をめぐって
・ 学術大会報告
・ 編集後記 西脇 純
『日本カトリック神学会誌』 第17号 (2006年8月) 
No.17 学術大会総合テーマ: カトリック教会のゆくえ

編集大学:南山大学
編集長 :西脇 純
・ 基調講演
ヨゼフ・
  ピタウ
ヨハネ・パウロ二世とベネディクト十六世 ――カトリック教会の未来を占う
・ 研究論文
阿部 仲麻呂 Joseph Ratzinger の〈信仰〉理解と将来の教会共同体のための展望
 ――『カトリック神学の諸原則、基礎神学の構築に向けて』(一九八二)を
    手がかりにして
岩本 潤一 ニューエイジとカトリック教会
白浜 満 感謝の祭儀(ミサ)と司祭不在のときの集会祭儀の相違を巡る一考察
大月 栄子 偽ディオニュシオス・アレオパギテースのヒエラルキア論
  ――『天上位階論』を中心に
井上 淳 「創造論」と「進化論」  ――トマス・アクィナスの人間論からの視点
福田 誠二 ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスの三位一体論: ペルソナ的三位一体論
谷口 茂 多様化の極限  ――復活に与かる個体性
・ 学術大会報告
・ 編集後記 西脇 純
『日本カトリック神学会誌』 第16号 (2005年8月) 
No.16 学術大会総合テーマ: 宣教と司牧の今―共同宣教司牧の可能性

編集大学:南山大学
編集長 :西脇 純
・ 講演
小田 武彦 共同宣教司牧:神学的背景と課題
有村 浩一 共同宣教司牧:現状の形態・方法  ――事例研究から
・ 研究論文
亀田 政則 「癒し」の言語
  ――「マタイ福音書」八章二節における条件文の意味論的領界
松田 央 ニーチェのニヒリズム
浜口 吉隆 カトリックの性倫理とHIV/AIDSへの対応 ――感染予防と人権擁護に向けて
岩本 潤一 ヒト胚の取扱いとカトリック教会
  ――「ヒト胚の取扱いに関する基本的考え方」(最終報告書)をめぐって
・ 学術大会報告
・ 編集後記 西脇 純
『日本カトリック神学会誌』 第15号 (2004年8月) 
No.15 学術大会総合テーマ: 聖書の翻訳と解釈

編集大学:南山大学
編集長 :西脇 純
・ 講演
小高 毅 フランシスコ会聖書研究所と聖書翻訳
B・
シュナイダー
フランシスコ会訳聖書翻訳にあたって遭遇した諸問題
小高 毅 フランシスコ会訳聖書の合本刊行に向けて
・ 研究論文
阿部 包 創世記十五章六節とパウロの pistis 理解
御子神 隆也 聖書における生命観の現代的意義  ――現代の生命論に応えて
浅井 太郎 アウグスティヌスにおける属性の交用
手塚 奈々子 パドヴァのアントニオにおける十字架のキリスト
福田 誠二 ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスの愛の概念
   ――キリストの受肉と人間のペルソナ化の理拠 ――について
阿部 仲麻呂 夢玄能における「救い」の構造
  ――世阿弥の「花」を手がかりにした解釈学的美学の試み
・ 学術大会報告
・ 編集後記 西脇 純
『日本カトリック神学会誌』 第14号 (2003年8月) 
No.14 学術大会総合テーマ: 対話と共生

編集大学:南山大学
編集長 :西脇 純
・ パネルディスカッション 「現代社会との対話」
八木 誠一 『現代社会との対話』
芳賀 学 「現代社会との対話」の基礎条件  ――社会学の立場から
J・W・
ハイジャック
対話の中の原理主義
・ 研究論文
M・
 シーゲル
和解への道としての真実究明 ――被害者と加害者の対話の可能性
福田 誠二 ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスの神学概念について
寺尾 寿芳 正義をめぐる共同性・公共性・無縁性 ――『記憶と和解』の彼方へ
佐々木 亘 共同善としての食 ――トマス・アクィナスの共同善思想を手がかりにして
谷口 茂 人となられた神と神となろうとする人 ――神学と進化思想との対話
井上 淳 「トマス・アクィナスにおける対話としての五つの道」
・ 学術大会報告
・ 編集後記 西脇 純
『日本カトリック神学会誌』 第13号 (2002年8月) 
No.13 学術大会総合テーマ: プルラリズムとキリスト教

編集大学:南山大学
編集長 :鳥巣 義文
・ パネルディスカッション 「多元主義社会における教会の使命と役割」
岩島 忠彦 多元主義についての神学的考察
ロバート・
  キサラ
多元的社会における教会の使命と役割 ――諸宗教の場合
松本 信愛 多元社会における教会の使命と役割 ――倫理神学の観点より
小田 武彦 多元的社会における教会の使命と役割
   ――「みことば」が「福音」となる宣教司牧をめざして
・ 研究論文
H・J・
 マルクス
諸宗教の存在意義 ――キリスト教神学の自己反省
寺尾 寿芳 宗教対立と和解の人間学 ――「死者の尊厳」をめぐる相互回心
西脇 純 『ローマ・ミサ典礼書 ドイツ語規範版改訂新版』の計画
   ――ドイツ語圏司教団の取り組み
・ 学術大会報告
・ 編集後記 鳥巣 義文
『日本カトリック神学会誌』 第12号 (2001年8月) 
No.12 学術大会総合テーマ: 歴史と終末論

編集大学:南山大学
編集長 :鳥巣 義文
・ 基調講演
大木 英夫 歴史と終末論
・ 研究論文
森村 信子 「神の国」を問い直す
青山 玄 戦国期の西日本人とキリシタン信仰
鳥巣 義文 聖霊による触発  ――三位一体の神による救いのフロント試論
井上 淳 トマス・アクィナスにおける分離した魂の認識の問題
   ――魂の二つの認識様態をめぐるトマスの見解の一貫性について
佐々木 亘 食と共同体  ――トマス・アクィナスの共同体論を手がかりにして
・ 学術大会報告
・ 編集後記 鳥巣 義文
『日本カトリック神学会誌』 第11号 (2000年8月) 
No.11 学術大会総合テーマ: 宣教の使命と可能性

編集大学:南山大学
編集長 :鳥巣 義文
・ 基調講演
岸野 久 フランシスコ・ザビエルの日本宣教 ――パイオニアとしての使命と役割
・ 研究論文
青山 玄 ザビエルの宣教活動の背後思想
ホアン・
 マシア
異国文化の理解と人間観の危機
   ――十六世紀のサラマンカ大学における神学論争に対する一つの疑問
御子神 隆也 B・ヘーリンクにおけるM・シェーラーの人格主義的影響に関する考察
亀田 政則 「愛」の意味論 ――マザー・ジュリアン研究
鳥巣 義文 聖霊のペルソナについて ――ヘリベルト・ミューレンの聖霊論との対話
・ 学術大会報告
・ 編集後記 鳥巣 義文
『日本カトリック神学会誌』 第10号 (1999年8月) 
No.10 学術大会総合テーマ: アジアにおけるキリスト教神学

編集大学:南山大学
編集長 :鳥巣 義文
久松 英二 恵みのエネルゲイアと人間  ――東方静寂主義の恩恵論
御子神 隆也 M・シェーラーにおける「神への参与の思想」に示される人格の本質
木村 晶子 人間・仮面・ペルソナ
朝倉 文市 修道院文化について
・アジア特別シノドスと神学 (パネルディスカッション発題より)
野村 純一 アジア特別シノドスの問い掛け
鳥巣 義文 イスラームとの対話に寄せて
粕谷 甲一 唯一性と開放性  ――現場神学の一展望
稲垣 良典 受肉と神化
鳥巣 義文 公文書に見る宗教間対話とその課題  ――イスラームを契機にして
・ 学術大会報告
・ 編集後記 鳥巣 義文
『日本カトリック神学会誌』 第9号 (1998年8月) 
No.9 学術大会総合テーマ: 日本における殉教者の神学的意義

編集大学:英知大学
編集長 :和田 幹男
・ 挨拶
山本 襄治 総合テーマ 「日本における殉教者の神学的意義」に寄せて
・ 基調講演
片岡 千鶴子 二十六聖殉教者のメッセージ
・ 付帯資料
・ 質疑応答 (司会: 小高 毅)
青山 玄 キリシタン信仰生活の中での日本的伝統
菅原 裕二 修道会の集団的清貧  ――教会法の見地から
山崎 裕子 アンセルムスによる悪の理解  ――アウグスティヌスとの比較考察
御子神 隆也 M・シエーラーにおける人格の超越性に関する考察
   ――人格のダイナミズムと神との結びつきについて
A・
 ボナツィ
解放の神学・最近の動向について
・ 報告
・ 編集後記
『日本カトリック神学会誌』 第8号 (1997年8月) 
No.8 学術大会総合テーマ: 続 現代社会における宗教

編集大学:英知大学
編集長 :和田 幹男
・ 基調講演
阿部 正雄 仏教の業とキリスト教の原罪
岸 英司 賀川豊彦における神  ――進化論と神秘主義
久松 英二 東方教会静寂主義の心身技法
亀田 政則 マザー・ジュリアンの《神》言語 ――《神》の〈母性〉(motherhed)探求
朝倉 文市 修道院文化の形成 ――中世修道院文化の教父的源泉
宮崎 正美 ウクライナ・カトリック教会と使徒座との関係
   ――教令 Cum Data Fueritをめぐって
・ シンポジウム 「地震・教会・救い」――現実から教会と神学のありかたを見直す
松浦 信行 発題(1)阪神・淡路大地震発生直後の被災地
神田 裕 発題(2)地震発生から現状までをふりかえって
・ 報告
・ 編集後記
『日本カトリック神学会誌』 第7号 (1996年8月) 
No.7 学術大会総合テーマ: 現代社会における宗教

編集大学:英知大学
編集長 :和田 幹男
岸 英司 諸宗教の神学形成に向けて ――日本人の宗教意識の反省から

手塚 奈々子 ニュッサのグレゴリオスにおける神の無限
佐々木 亘 神の子 ――トマス・アクィナスにおける“filiatio”の意味について
渡部 清 明治期の哲学的信仰 ――中村正直、儒教とキリスト教の狭間で
木鎌 安雄 アメリカニズムと教皇書簡
   ――アメリカニズム論争におけるアイザック・ヘッカーの位置
・ シンポジウム 「現代社会における宗教」
山岡 三治 発題(1)現代社会に貢献する諸宗教にとっての対話の重要性
ロバート・
  キサラ
発題(2)現代社会における宗教の役割――新新宗教の実情を考慮に
小田 武彦 発題(3)日本のカトリック教会についての一考察
・ 学術大会報告
・ 編集後記 和田 幹男
『日本カトリック神学会誌』 第6号 (1995年8月) 
No.6

編集大学:南山大学
編集長 :H・J・マルクス
久松 英二 東方教会修道制における観想 ――ポントスのエウアグリオスを
佐々木 亘 “capax Dei”としての人間
   ――トマス・アクィナスにおける“capax”の意味についての一考察
稲垣 良典 トマス・アクィナスと神学的言語
青山 玄 国家神道とそれに対するカトリックの対応
青木 清 基調講演  生命科学と生命倫理
・ シンポジウム 「生命倫理」
松本 信愛 発題(1)教会の公式声明の観点から
𠮷山 登 発題(2)バイオエシックスと倫理神学 ――方法論的考察
宮川 俊行 発題(3)生命倫理の組織神学的考察
・ 学術大会報告
・ 編集後記 H・J・マルクス
『日本カトリック神学会誌』 第5号 (1994年8月) 
No.5

編集大学:南山大学
編集長 :H・J・マルクス
西脇 純 ことば―発語された聖霊 ――アンブロシウスの聖餐理解を中心に
石井 祥裕 意味形態理論の可能性 ――ミュスタゴギアとしての信仰告知
ウォルター・ダンフィー ペラギウス主義と正統性の定義
浜田 了 統治の権限と会員間の平等
   ――奉献生活会の区分による上長被選出権への非聖職者差別の問題
𠮷山 登 倫理神学の教科書について ――教科書倫理神学の行方
R・ロペス・シロニス 現代における、神存在の問題の位置づけとそれへのアプローチ
・ シンポジウム 「キリストを正しく語る」
H・J・
 マルクス
発題(1)教理史の教訓
百瀬 文晃 発題(2)キリストを正しく語る
鳥巣 義文 発題(3)宗教多元的現状において
・ 学術大会報告
・ 編集後記 H・J・マルクス
『日本カトリック神学会誌』 第4号 (1993年8月) 
No.4

編集大学:南山大学
編集長 :H・J・マルクス
ゲッレルト・ベーキ 聖ヒルデガルドによる「初々しさの力(viriditas)」と
  「その破壊又は創造界の嘆き(querela elementorum)」について
カリシモ・
 ロンデロ
被造物の詩人、環境保護に携わる人々の保護の聖人フランシスコ
   ―― 「兄弟なる太陽の賛歌」の預言的意義
佐々木 亘 神の表現としての被造物
   ――トマス・アクィナスにおける“imago”と“vestigium”の関係について
西脇 純 『デ・サクラメンティス』の著者問題
   ――アンブロシウスかレメシアーナのニケタスか
・ シンポジウム 「創造と環境」
正木 晃 基調講演(1) 「宗教とエコロジー」
龍澤 邦彦 基調講演(2) 「創造と環境」
アドルフォ・ミコラス コメント
・ 学術大会報告
・ 編集後記 H・J・マルクス
『日本カトリック神学会誌』 第3号 (1992年8月) 
No.3

編集大学:上智大学
編集長 :百瀬 文晃
手塚 奈々子 ニュッサのグレゴリオスの『雅歌講話』におけるエロース表現について
冨原 眞弓 中世後期の女性宗教者の系譜 ――スウェーデンのビルギッタ
朝倉 文市 修道院文化の形成 ――聖ベネディクトゥスの回心
ゲッレルト・ベーキ 独身制の神学的考察
西脇 純 インカルチュレーション ――日本における典礼聖歌刷新への歩みに寄せて
・ シンポジウム 「聖書と教会の伝統における女性と男性」
荒井 献 基調講演 「女性性の復権を求めて ――マルコによる福音書の場合」
高木 孝子 パネラー (1)
百瀬 文晃 パネラー (2)
田村 亮子 ブルトマンの非神話化理論の弱点の原因について
   ――解釈学、認識理論、自然科学を総合した観点から ―― その二
・ 学術大会報告
・ 編集後記 百瀬 文晃
『日本カトリック神学会誌』 第2号 (1991年8月) 
No.2

編集大学:上智大学
編集長 :百瀬 文晃
佐々木 亘 罪の“servus”から義の“servus”へ
   ――トマス・アクィナスにおける“servus”と“liber”についての一考察
木鎌 安雄 トマス・マートンにおける神体験の発展
フランシスコ・ペレス 神と悪をめぐる新たな一考察
亀田 政則 神の現存の証し「場」としてのキリスト教的言語行為
粕谷 甲一 純粋経験(西田幾多郎)と超越論的経験(K・ラーナー)
   ――その出会いをめぐって
佐々木 博 信仰共同体の今日的育成 ――チームミニストリーからの考察
・ シンポジウム 「日本文化とキリスト教」
門脇 佳吉 発題 (1)
ヤン・
スィンゲドー
発題 (2)
東門 陽二郎 発題 (3)
瀬本 正之 神概念の見直し ――プロセス思想の基礎神学的貢献
田村 亮子 ブルトマンの非神話化理論の弱点の原因について
   ――解釈学、認識理論、自然科学を総合した観点から ―― その一
パウル・
マイゼンブルク
ヴァティカンと地方教会  ――教会論神学の現代的問題として
・ 学術大会報告
・ 編集後記 百瀬 文晃
『日本カトリック神学会誌』 創刊号 (1990年8月) 
創刊号

編集大学:上智大学
編集長 :百瀬 文晃
白柳 誠一 日本カトリック神学会設立を祝して
柊 曉生 カインとアベル ――創世記4・1~16の文学的考察
本田 哲郎 「メタノイア」 ――福音を信じるための条件
ヤン・ヴァン・ブラフト 諸宗教の神学の一考察
カール・
 ノイマン
カール・ラーナー神学の研究
安井 光雄 新教会法における小教区
小笠原 優 祖先崇拝の今日的なあらわれと課題 ――キリスト教から見て
犬飼 政一 もうひとつの神学の可能性 ――教義と信仰の学としての神学
・ シンポジウム 「日本の教会における神学の役割」
岩島 忠彦 発題 (1)
岸 英司 発題 (2)
H・J・
 マルクス
発題 (3)
・ 日本カトリック神学会設立の経緯
・日本カトリック神学会設立総会議事録
・日本カトリック神学会規約
・ 編集後記 百瀬 文晃